安価な丸ノコで精密カッティング作業の手引き
3作目のスピーカーのエンクロージャを作りました。
東急ハンズで届いたものを昨日に開けて確認したら…なってこったー!
組み合わないよー組み合わないってばよー\(^o^)/
ちょっとパニクった後、よくよく見たら左右で
挟まれるはずの上下板の幅が広い。カットされてません!
図面を確認してみたら私のミスでした。そんで、カットが必要になりました!
今回の作業に使うのは以前にも紹介したことがある「これ」です。
RYOBI 丸ノコ MW-46
http://www.ryobi-group.co.jp/powertools/products/item_detail.php?pid=1244
5千円ちょっとで買える手持ちの丸ノコです。
これを使って東急ハンズ級の精密作業をしなければなりません。
なので、その作業について作業日誌&説明を残したいと思います。
1. 丸ノコの刃の内側から端のフレームまでの正確な距離を測ります。
丸ノコをはじめ、全てののこぎりのカットでは「切り代」が発生します。
刃の厚さと回転軸との結合具合で発生する「無くなる」厚みのことで、
内側から端までの長さを測るのは切った後の目安になります。
この丸ノコの場合は99mmでした。
2. 切りたいものに土台をつなげます。
土台は余った板材を使いました。
テープを貼りますが、下面に貼ります。
丸ノコの滑りの邪魔にならないようにするためです。
3. 寸法を計算し、当て板を正確に貼り付けます。
切り代は刃の厚さである1mmで大体合っているとは思いますが、
刃と回転軸の角度が90°ではない場合はそれ以上になることも普通にあります。
全ての工具には個体差があるので、自分の工具の特性を測っておく必要があります。
試し切りするのは144mmを真っ2つにする予定で、
切り代を考えると72mm板が出来て、71mmの余り板が出来ます。
はい、出来ました。予定通りです。
よってこの丸ノコの切り代は1mmで、刃から端までの距離は99mmです。
4. 寸法を元にカッティン作業を進めます。
今回の作業では上下板の幅を85mmにすることになります。
85mmの箇所に線を引き、その先99mmの箇所に当て板を固定します。
(この場合は板材からはみ出て、土台の14mmのところになりますね)
丸ノコのプレートを当て板にぴったり密着させる感じで押していきます。
ちゃんと当て板を当てていれば、この作業の精度が仕上がりを決めます。
5. 下を固定したテープを貼り直しましょう。
後は同じ作業を12回繰り返すだけです。
カットが終われば板を剥がし、新しい板を貼ってまた切ります。
これを繰り返していると下に貼ったテープの接着が弱くなります。
これは土台と板材の間に隙間を作る、
誤差の原因になるので惜しまず貼り直しましょう!
6. 作業が終わりました。
結果は良好で誤差は0.1mm以下です。
随分、満足の行く結果になりました。
作業過程も脳内シミュレーション通りでした。
7. スピーカーのエンクロージャを仮組しました。
バークランプを使って切った板材を使い、仮組をしてみました。
やはり、悪くないものに見えますね。後ろ少し出張ってますが、
これは東急ハンズで切られた背面板の誤差によるものです。
今回の精密カット作業の経験は以後、
AR-001の改修作業に役立つ予定です。
では、またまた。